美味しい梅干ができるまで(収穫〜加工〜発送)
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初夏の風が吹く6月、大きく育ちたくさんの実を付けた枝が、その重みでしなってきます。
南高梅も、収穫を知らせるかのように独特の紅色が差します。
でも収穫するのはもう少し先です。
みなべの空を雨雲が覆うそのときが、いよいよ待ち望んだ収穫最盛期をなります。
梅干に最適な梅は、枝から落ちるほど熟した完熟梅です。
果肉が厚くて柔らかく、それでいて皮が薄い南高梅が農家の人々の手によって収穫されていきます。
しかし落ちた完熟梅を拾うその作業は、決して簡単ではありません。
山の斜面に張り巡らされたネットに落ちた梅をひとつひとつ手作業で拾う、その上季節はまさに梅雨まっさかり。
雨に濡れ、さらに滑りやすい斜面で体を支え慎重に梅を拾い上げていくという非常に体力を要することは想像以上の過酷さです。
収穫された完熟梅は、流水できれいに洗浄され品質を検査します。
サイズごとに選別され、それぞれの浴槽に漬けられていきます。
この浴槽には塩と完熟梅が交互に配分され、いっぱいなったところで蓋を乗せ、さらに重しをするのです。
一ヶ月を過ぎた頃には、梅の実から出た梅酢が溢れんばかりに流出しており、美味しい梅干の漬け上がりを知らせてくれます。
浴槽から梅干の酸っぱい香りが漂い始めたら、梅雨はすっかり北上し、みなべ町にはギラギラ照り付ける太陽が顔を覗かせます。
そうなれば、今度は土用干しの合図です。
水洗いされた梅干を、一粒ずつせいろの上に並べていきます。
3〜5日程、天日で干されるのですが、ただ干しておくだけではありません。
まんべんなく乾かさねばならないため、梅干を裏返す必要があります。
万が一の雨に備え、ビニールハウス内で天日干しをすることも多くなっているようですが、みなべ町の風物詩ともいえる土用干しの姿が消え去ったわけではなく、この時期はいたるところで見ることができます。
土用干しが終われば、もう一度品質検査を行い、等級ごとに樽に詰められ加工工場へと運ばれて行きます。
ここで味の調整(味梅にする場合)、カップ詰め(白干梅の場合)されます。
そしてようやく完成した梅干が皆様の元へと発送されるのです。

